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「白いブリーフを渡され」「襲われたら助けて」ジャニー喜多川氏9人目の被害者の告白

スクープ速報

「週刊文春」編集部
エンタメ 社会 芸能

「ジャニーさんのマンションに行っていた4年間で、出入りしている100人から200人全員がそうだったと思います」

 ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏による性加害を日本外国特派員協会で行われた会見で告白したカウアン・オカモト氏。彼の発言で衝撃的だったのが、被害者の数字である。今回、彼と同年代で、2000年代後半にジャニーズに所属していた元ジュニアのE氏が「週刊文春」の取材に「間違ってないと思いますよ」と語った。これで小誌に被害を語ったのは、ここ7週間で9人目だ。

日本外国特派員協会で会見をしたカウアン氏

「辞める記念にジャニーさんの家に行きたい」

 20代後半のE氏が事務所に入ったのは中学1年生の時。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)、『紅白歌合戦』(NHK)にも出演。Hey! Say! JUMPやKAT-TUNのコンサートにも出ていたという。

 だが、渋谷のジャニー氏の自宅マンションに行く機会は無かった。「僕はお気に入りではなかったから」とE氏は言う。

「ジャニーさんはオキニを『ユー』と呼ぶけど、僕は呼ばれない。自分はデビューできないだろうと感じていました」(同前)

 高校1年生、16歳の時のことだ。「どうせ辞めるから記念にジャニーさんの家に行きたい」と友だちに頼むと、ジャニー氏に電話をしてくれて、了承を得た。

「親に『今日はジャニーさんの家に初めて行くよ!』と電話しました」(同前)

会見で放映されたカウアン氏が撮影したジャニー氏の自宅風景

奥のキングサイズのベッドで寝るよう指示

 その日、家にいたのは7人。後にデビューしたメンバーもいた。

「ジャニーさんにお風呂に入るように指示され、『洗濯するから脱いじゃって』と言われました。躊躇していると、『早く脱いじゃって』と言われ、エイッと脱いで渡しました。そして風呂から上がると、浴衣と、ゆるゆるの白いブリーフを渡されました」(同前)

 リビングに行くと、ジャニー氏に「ここに座って」と、リビングにある大きなソファの位置を指定された。

「ケーキとジュースを出してくれました。それを食べると今度は腕のマッサージ。でもすぐにジャニーさんはどこかに行ったので、他のジュニアとカラオケなどして遊びました」(同前)

 その後、寝る準備に入ると、ジャニー氏が寝る場所を指定していった。

「カラオケをした友人と僕は、『君たちはここ』と、奥のキングサイズのベッドで寝るように言われました」(同前)

「もし自分が襲われたら助けて」

 E氏は何度も泊まっていたその友人を頼った。

「襲われるのは嫌だったので、防衛策を聞きました。やられていても『誰かが起きたらいなくなる』と言うので、『もし自分が襲われたら助けて』と頼んで。その後、別の子がジャニーさんと2人で個室に入って行った。『今、やられてるよ』と教えてくれた」(同前)

 数十分後、またジャニー氏が近づいてくるスリッパの音がした。E氏はとにかく寝たふりを続けた。

「ジャニーさんが僕の足元に来て、足のマッサージを始めました。そのうち、股間の周りを触り始めて。浴衣なのですぐにはだけて、下着の中にスルッと手が入ってきました。隣の子を起こすべきか、結構長く考えました。でもやっぱりマズイと思って、隣の子に助けを求めました」(同前)

 背中を何度かゆすると、起き上がってくれた。

「するとジャニーさんはいなくなりました。『もう大丈夫かな?』って聞いたら、『大丈夫』と言ってくれて、ホッとした。翌朝起きると、サーモンの刺身の朝食が準備されていたのが印象に残っています。お金は貰いませんでした」(同前)

会場には大勢の報道陣が詰めかけた

 その日、E氏をジャニー氏宅に招いてくれた友人も、性被害に遭ったと言っていたという。その日を最後に、E氏はマンションに行きたいと思わなくなった。

「当時はまだ幼くて、ジャニーさんの行為が良いも悪いも判断できなかった。ジャニーズ事務所とはこういうもの。ただただ、『受け入れられなかったらダメになるかもしれない』という恐怖だけがあった」(同前)

 ジャニーズ事務所に事実確認を求めたが、今週も回答はなかった。

 そしてもう一人、新たな証言者は、人気グループのアイドルも被害を口にしていたと明かした――。

 このほか、4月19日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および4月20日(木)発売の「週刊文春」では、1980年代に被害を受けた男性の告白、元ジュニアに「昨日、入れられちゃったよ」と語った人気アイドル、スタッフがジャニー氏の泊まるホテルに少年たちを運んでいたという証言、ジャニーズ事務所の責任、カウアン氏の会見に来なかったテレビ局、などについて詳報している。

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source : 週刊文春 2023年4月27日号

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