横綱・日馬富士の暴行事件をきっかけに噴き出した相撲界の膿。パンドラの箱を開けたのは貴乃花親方だった。その代償として、理事を解任され、理事候補選では惨敗に終わる。この“敗北”を“平成の大横綱”はどう受け止めているのか。小誌直撃に胸中を明かした。
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〈結果は順当です。無風で決まるのはどうかと思いましたし、私は1票でも出ると決めていました。選挙になっただけでも意味があったと思います。だから、まあ予想通りですね〉
貴乃花親方は、心なしか吹っ切れたように淡々と言葉を紡いだ。(以下、ヤマカッコは貴乃花親方の発言)
2月2日に行われた日本相撲協会の理事候補選挙。定員10に11人が立候補し、全親方101人による投票の結果、貴乃花親方は2票にとどまり、落選した。
小誌が貴乃花親方に話を聞いたのは、その翌日夜のことである。本音の告白は、90分に及んだ――。
〈私に1票を入れてくれたのが誰なのかは、聞いていないし、確認もしていません。1票でも出ると決めてから、誰とも票の工面の話はしませんでしたし、私としては意思表示ができただけでも十分。これでいったん(4期務めた理事は)お役御免です。今後は自分の部屋と一門を、陰となり日向となり、支えていくだけ。もう『貴乃花』の名前は、前面に出なくてもいいんじゃないですか(笑)〉
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source : 週刊文春 2018年2月15日号