「構成作家が番組のためにお便りを自作するのは、これまで当たり前のように行われてきたこと。メールが十分に来ない場合には仕込むし、長すぎて読みづらい時は添削する。業界にとっては公然の秘密です。それがなぜバレて謝罪することになったのか。“スポンサー案件”だからですよ」
こう明かすのはTBSラジオの関係者だ。
4月30日、TBSラジオは〈「俺達には土曜日しかない」に関するご報告とお詫び〉と題したプレスリリースを発表した。問題とされたのは、ロックバンド「氣志團」のボーカル・綾小路翔(47)がパーソナリティを務める番組「俺達には土曜日しかない」(毎週土曜24時~25時。以下「俺達」)。4月22日の放送で、紹介したリスナーのメールが番組スタッフによる“やらせ”だったことを自白したのである。
〈ラジオネーム「サキピ」さんからのメールは、番組スタッフがリスナーを装って自作し、自ら採用していたものであることが判明しました。また、それ以前にも同様のケースが、現時点で13件あったことが確認されました〉
〈TBSラジオでは今回の件を重く受け止め、このような行為が二度と起きぬよう、徹底してまいります〉
「俺達」は昨年10月にスタートしたばかりのトーク主体の番組。毎回、「課題」(メールテーマ)が与えられ、リスナーはメールでそれに回答。綾小路は次々とそれを読み上げ、リアクションを返していく。そして番組の最後に綾小路が「ベストアンサー」を発表する。
プロデューサーを務めるのは、TBSグロウディア(TBS系列の制作会社)の宮嵜守史氏(46)だ。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル