日曜の夜ぐらいは心穏やかに過ごしたい。月曜がつらくて、『笑点』と『サザエさん』のテーマソングが聞こえただけで死にたいと思うような人間の、心をムダにかき乱してくる日曜晩のドラマ、『日曜の夜ぐらいは…』。
ファミレスで働きながら車椅子の母親を介護しているサチ、タクシードライバーの翔子、祖母と2人暮らしをしながらちくわぶ工場で働いてる若葉。3人ともつまらない日常をやりたいこともなく暮らしている。その3人がラジオ番組のバスツアーで一緒になり、楽しい時を過ごし、戯れに3人で買った宝くじで3000万円が当たる。3人は「これを資金に憧れのカフェをやろう!」ということになる。「なんだ? 大人のおとぎ話か?」と言いたくなりそうだが、見ているとそうじゃないのだ。
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source : 週刊文春 2023年6月15日号