「この家には、ざっと数えただけで250カ所もの欠陥があります。本当は全部建て替えてほしいくらいですが、先方の対応は不誠実そのもの。今後、訴訟を起こすことも検討しています」
こう語るのは、今年1月に大手格安ハウスメーカー「オープンハウス」の新築戸建てに入居したばかりのAさんだ。
1997年に創業したオープンハウスグループ。「東京に、家を持とう。」のキャッチフレーズの下、都心の一戸建てを相場より安く購入できることで人気を集めてきた。2013年に東証一部(現:東証プライム)に上場以降、業績は右肩上がりで、2022年9月期決算での売上高は9526億円、純利益は778億円。10期連続で過去最高を更新した。「行こうぜ1兆!2023」のスローガンを掲げ、年度内で“連結売上1兆円”の達成を目指している。
「今年も業績は良く、売上・利益ともに11期連続で過去最高を更新するでしょう。売上1兆円突破も確実視されています。宅地近辺で声をかけ続ける泥臭いキャッチ営業と、物件売買のスピードが特徴。イケイケの営業スタイルが成長の原動力となってきました」(経済誌記者)
オープンハウスを巡っては、「週刊文春 電子版」が今年3月16日配信の記事で、建物の設計・施工を手がけるグループ会社「オープンハウス・アーキテクト(以下、アーキテクト社)」の日高靖仁社長(当時、41)による“パワハラ叱責”を音声と共に報じている。今年2月、日高氏は会議中に激昂。部下の首根っこを押さえつけた上、「お前何してんの」「辞めたら」「クソ弱すぎる」などと暴言を吐き、会議室の椅子を蹴った。
記事配信後の3月20日、日高氏はアーキテクト社の社長から取締役に降格、合わせて務めていた持ち株会社「オープンハウスグループ」の執行役員も辞任している。
今回、そんなオープンハウスで新たな問題が発生していることがわかった。それが、冒頭の住民Aさんが告発する“欠陥住宅”トラブルである。
室外機の異音で顔面神経麻痺に
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source : 週刊文春