「辞めたら? お前、辞めたら?」
こう言って部下に詰め寄るある男。そして次の瞬間、「ガシャン!」という大きな音が——。不動産大手・オープンハウスグループの主要子会社「オープンハウス・アーキテクト」の会議室で穏やかではない“事件”が起きたのは、今年2月のことだった。
1997年に荒井正昭氏が創業したオープンハウス。「東京に、家を持とう。」のキャッチフレーズを打ち出して都市部で低価格の住宅を提供して急成長し、業界で五指に食い込む大手企業となった。
「昨年、持ち株会社の体制に移行。荒井氏が社長で東証プライム市場上場の『オープンハウスグループ』社のもとに子会社が並びます。新築一戸建て、マンションの販売から不動産金融、アメリカの不動産までグループ全体で手掛ける事業の幅は広い。朝礼でスローガンを叫ぶなど“体育会系”の社風がメディアに取り上げられたこともある」(経済部記者)
オープンハウスグループ全体の従業員数は4493名(2022年9月末時点)。近年は「連結売上高1兆円」の目標を掲げており、今年中にも達成を目指すという。2022年9月期決算で既に売上高9526億円となり、純利益は778億円で10期連続で過去最高を更新した。
「最近は知名度向上にも躍起で、広告戦略も目立っています。プロ野球ヤクルトスワローズのトップスポンサーとなり、今年2月には村上宗隆選手の日本選手シーズン本塁打記録や史上最年少三冠王を祝って『3億円の家を贈呈する』と発表し話題になりました。また、以前は競合他社・タマホームのイメージキャラクターだった木村拓哉を今年から自社のCMに起用したことも話題を呼びました」(同前)
イケイケ路線で成長を遂げるオープンハウスグループ。だが、そんな中で、ある“事件”が起きていた。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル