このたび文藝春秋の新社長が決まった。

 古い読者の方は憶えておいでだろうか。この連載エッセイの初期によく登場していた「イイクボ青年」のことを。

 当時はファックスもなく、私が原稿を書く間、彼はずうっとテレビを見ていたものだ。その彼が出世階段をかけ上がり社長就任となった。

 長く作家業をやっているが、担当編集者が社長になった、というのは初めての経験である。めでたい。何かいいことがあるわけではないが、嬉しいものである。そういえば、“上から目線”で有名であった、このページの元担当者、ハトリさんは、停年退職後の昨年、作家デビューを果たした。長年の恩に報いるため、ちゃんと帯の推薦文を書いた私。そのせいとは言わないが、最初の歴史小説は売れゆきが好調で、重版となったそうだ。もう次回作も決まっているとか。よかった、よかった。

初月300円でこの続きが読めます。
年額&3年プランは割引キャンペーン中!

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    1年更新(2年目からは22,000円)

    およそ833円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

  • 3年プラン

    3年更新(4年目からは59,400円)

    およそ1,383円/月

    1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定

    オススメ!期間限定

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年6月22日号