瀬戸内寂聴“衝撃の書”が明かす 48歳下「最後の恋人」との愛と性

「週刊文春」編集部
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〈ほんとに好きになったら止まりません〉(『寂聴 97歳の遺言』)

 

 男女の恋愛を描き続け、2021年、99歳で大往生を遂げた作家の瀬戸内寂聴。その彼女は、作品と同じように晩年も愛に生きていた――。

 男女の性愛を真正面から描き、500冊近い作品を世に送り出してきた作家・瀬戸内寂聴。尼僧でもあり、その法話は多くの人の心を癒してきた。京都に構えた「寂庵」は、世の中から逃げたい人の駆け込み寺となる。一般人から俳優の南果歩や萩原健一らも拠り所とした。

「瀬戸内さんのベースにあったのは、出家以前の恋多き日々。自らの性愛も赤裸々に描きました。1957年の『花芯』は、夫との暮らしに愛を見いだせない人妻の恋と愛欲を描いた作品でした」(文芸記者)

若き日の瀬戸内

 1922年に徳島市に生まれ、旧名は瀬戸内晴美。20歳で結婚するが教員であった夫の教え子と不倫関係になり、娘を残して出奔。離婚後の50年に「青い花」で作家デビューした。その後は、作家・小田仁二郎やその妻を巻き込んだ「四角関係」も経験。それを題材に40歳の時「夏の終り」を執筆し、ベストセラーになった。さらに作家・井上光晴とも関係を持った。井上の妻との三角関係は、娘の井上荒野によって小説化されている。

恋人だった井上光晴

 しかし、51歳で突然、出家し、世間を騒然とさせた。当時、瀬戸内は「煩悩から自由になる」ためとしたが、後に井上との関係が原因だったと認めている。

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source : 週刊文春 2023年6月22日号

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