〈家では重い荷物を一切持たない、わが子さえ抱かない(中略)すべてを犠牲にして野球道に邁進した〉(葬儀場に掲げられた家族からのメッセージ)
広島東洋カープの元投手北別府学が、今月16日、65歳で亡くなった。
「1976年に入団してからカープ一筋で213勝を挙げた。MVPや沢村賞も獲得し、3度の日本一にも貢献。制球の良さから精密機械と呼ばれました」(スポーツ紙記者)
北別府は20年、成人T細胞白血病を公表。同年、骨髄移植手術を行ったが、その後は合併症に苦しんだ。今年5月には脳内出血を発症。3年半の闘病の末、帰らぬ人となった。
その北別府が、12年にわたって書き続けたブログが、感動を呼んだ。
〈もうすぐ父の日だよ、がんばれ!!〉〈もう一度帰宅させてあげたい〉
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source : 週刊文春 2023年6月29日号