シングルマザー愛人との不倫・隠し子報道を「病気の女性を仲間みんなで支えている」と岸田首相に報告し、“美談”にした木原誠二官房副長官。だが、愛人はその悲痛な胸の内を吐露していた。
彼女の忍耐は限界を迎えていた。
愛した男は、権謀術数が渦巻く政界を勝ち抜き、絶対的な権力を握った。だがそれゆえに、表沙汰になるはずではなかった自分たち母娘の存在も、世間の知るところとなった。
加えて、自身に大きな病が見つかった。まだ幼い愛娘の将来を思うと、居ても立ってもいられなかった。
自分たちの存在を認めてほしい。我が子を認知してほしい。なぜ、妊娠がわかったときに認知してくれなかったのか――。そんな切実な心境が、思わず口を衝いて出た。
「出生認知も胎児認知っていうのがあるんですよね。お腹にいる間に認知すると戸籍に載らないんですよ。胎児認知をとりあえずしてって、そこからまず始まって、それを拒否して……」
これは、木原誠二官房副長官(53)の“愛人女性”が赤裸々に思いを吐露した音声の一部である。
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source : 週刊文春 2023年6月29日号