自衛隊のイラク日報、そして加計「首相案件」文書の存在が明るみに出た。森友文書改ざんで露呈した安倍政権のウソは、今や霞が関全体を覆っている。1年以上も国会で隠蔽、捏造された事実を基に質疑が行われてきた現実。あまりに重い安倍晋三首相の責任を問う――。

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〈加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があった(略)〉

 そう記されていたのは、愛媛県の職員が作成した記録文書。そこには安倍晋三首相の獣医学部新設への関与が示されていた――。

愛媛県の文書には「首相案件」

「(加計孝太郎理事長からは)『獣医学部を作りたい』、さらには『今治市に』といった話は一切ございませんでした。(学部新設の計画は)1月20日の国家戦略特区諮問会議で私が知るにいたった」

 昨夏、国会でそう断言していた首相。だが、計画を知ったという2017年1月の2年近く前、15年4月13日付の文書には冒頭のような記述があるのだ。

 この文書は、愛媛県の職員が東京に出張し、当時の柳瀬唯夫首相秘書官と4月2日に面談した際の、柳瀬氏の主な発言内容を県に報告したもの。面談の場には今治市の職員や加計学園事務局長も同席していたことも記されている。

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source : 週刊文春 2018年4月19日号