わたしは謙虚な男だ。いくらそう叫んでも認める者はいない。同様に、わたしが寡黙で上品で奥ゆかしく、控えめで引っ込み思案で遠慮深い人間であることを認める者も皆無だ。これらを認めてくれと叫べば叫ぶほど、出しゃばりの烙印を押されるから、泣き寝入りするしかない。最近の人工知能の発達で思い直して、チャットGPTに聞いてみた。
――わたしは謙虚なのが自慢ですが、まわりにガサツで鈍感な人しかいないからか、だれも気づいてくれません。どうすれば謙虚だと気づいてもらえますか?
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source : 週刊文春 2023年7月6日号