「痛い! ごめんなさい」

「あんまり騒ぐと通報されるだろ!」
 

 木造2階建てアパートに、尋常ならざる男女の声が響き渡った。昨年12月12日、深夜2時過ぎのことだ。この時は住民の通報により警察官が駆けつけ、事態は収まったかのように思われた。だが半年後……。

 6月29日の午前10時15分頃、横浜市鶴見区のマンションで、大学1年の冨永紗菜さん(18)が刺殺された。約10分後、神奈川県警は、鶴見署に出頭した自称会社員、伊藤龍稀(はるき)容疑者(22)を逮捕した。

送検される伊藤

「2人は2年ほど前から交際していましたが、冨永さんは伊藤のDVに悩まされており、1週間前に別れたばかりだった。事件当日の朝、包丁を隠し持った伊藤が合鍵で冨永さん宅に侵入。家族に追い返された伊藤は、冨永さんが出かけるのを待ち伏せし、マンションの駐車場で犯行に及んだ。伊藤は取り調べに『よりを戻したかったが拒まれた』と供述しています」(社会部記者)

 警察には過去4回にわたり、交際をめぐるトラブルの相談があったという。

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source : 週刊文春 2023年7月13日号