これは将棋に限ったことではないが、リビングのテレビで趣味を楽しんでいるファンとその家族との間には、同じ空間でもその熱量にかなりの差がある。
多くの家庭で一度ぐらいは見られたはずだ。日曜の午前、NHK杯の将棋を見ているお父さんとルールを知らない子ども(大人の女性でも可)。車を出してほしい家族にお父さんがせっつかれている光景を。
「そろそろ出かけようよ。どうなったら終わるの?」
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source : 週刊文春 2023年7月20日号