17年前、木原副長官の妻X子さんの当時の夫が“怪死”した事件。木原氏は詳細な説明をしないまま、小誌に再三、刑事告訴をちらつかせている。そんな最中、中断した捜査の再開を求めて、ついに遺族が立ち上がった。
▶被害者父母、姉が決起「再捜査してください」
▶「遺族の裏には…」警察内部で飛び交う妄言
▶記者懇ドタキャン 木原副長官「こんな状況なので」
▶岸田派幹部「刑事告訴なんて無理だろ」
〈私たちは種雄の死の真相を知るため、捜査を続行していただきますことを、心から望んでおります〉
警視庁大塚署長に宛てられた7月17日付の上申書には、失われた17年間の悲痛な想いが綴られていた。
小誌は過去2週にわたり、政権中枢を担う木原誠二官房副長官(53)の妻X子さんが、かつて結婚していた安田種雄さん(享年28)の不審死事件に関し、重要参考人として事情聴取や家宅捜索を受けていた事実を報じた。木原氏は小誌の個別の質問には答えず、一括して「事実無根」と回答。さらには代理人を通じて、司法記者クラブに対し2度にわたり文書を送付し、刑事告訴を行うことを宣言した。
上申書を提出したのは、種雄さんの両親と2人の姉である。事情聴取や家宅捜索の事実関係すら「事実無根」とする木原氏は、遺族の積年の想いを踏みにじったのだ。上申書は次のように続く。
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source : 週刊文春 2023年7月27日号