「内田がやれって言った、でいいじゃないですか」。試合直後、監督自身の口から飛び出た全面自供。これを上回る決定的証拠はないだろう。ではなぜ監督は最後まで指示の存在を認めなかったのか――。日本最大級のマンモス大学が抱えるパンドラの箱がついに開く。
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「やっぱ、今の子、待ちの姿勢になっちゃう。だから、それをどっかで変えてやんないと。練習でも試合でもミスをするなとは言わないですよ。ミスしちゃダメよ、反則しちゃダメよと言うのは簡単なんですよ。(中略)内田がやれって言ったって(記事に書いても)、ホントにいいですよ、全然」
5月6日、東京都調布市のアミノバイタルフィールドで行なわれた日本大学 vs. 関西学院大学のアメリカンフットボールの定期戦。試合後、敗者の日大・内田正人監督(62)はマスコミの囲み取材で“全面自供”していた――。
味方にパスを出した後の無防備なクォーターバック(QB)に日大の宮川泰介選手(20)が背後から激しいタックル。QBはエビ反りになった後、前方に倒れ込み、全治3週間の大怪我を負った。
この“悪質タックル”についての指示を否定し、雲隠れを続けた内田氏だったが、試合から約2週間後の5月19日、関学大選手を直接謝罪に訪れ、自らの辞意を表明した。
「一連のこの問題はすべて私の責任です。監督を辞任いたします」
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source : 週刊文春 2018年5月31日号