先週号で“公認パワハラ”音声を報じた維新の馬場代表に、新たな疑惑が浮かび上がった。舞台は地元で保育園などを運営する社会福祉法人。馬場氏は今年6月下旬、この法人の理事長に収まっていたのだ。その裏には――。
コロナ禍を境に、人前から忽然と姿を消した老女がいた。今年で81歳になる西侑子氏(仮名)は、大阪府堺市で4つの保育園を営む社会福祉法人「ドレミ福祉会」を一代で築き上げた立志伝中の人物だ。
近隣住民はこう語る。
「5〜6年前までは元気に挨拶してくれたんだけど、西さんをここ最近、ずっと見てなくて……。身寄りがないと聞いていたから心配に思って、保育園の先生に『どうしているの?』と尋ねても、なぜかみんな口を噤んでしまうのよ」
彼女が、自らの人生を捧げてきたドレミ福祉会。ところが、その理事長が今年6月25日付で、西氏から“別の人物”に代わっていた。新理事長に就いたのは、「日本維新の会」の馬場伸幸代表(58)である。
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小誌は先週号で「維新を暴く!」と題し、計9頁の特集を掲載。次期衆院選で野党第一党を視野に入れる同党の政治資金や候補者選定、ハラスメント対応など、様々な面から徹底検証した。
その維新を代表として率いるのが、馬場氏だ。
「高卒後、ファミレス勤務を経て、中山太郎元外相の秘書を務めた。1993年、堺市議補選に自民党から出馬し、初当選。2010年、盟友の松井一郎氏(前大阪市長)らと大阪維新の会の結党に参加し、12年に国政に転じました。15年から幹事長を務め、昨年8月に代表に就任。酒豪で“飲みニケーション”を重視しています」(維新関係者)
先週号では、馬場氏自身の“公認パワハラ”音声についても報道。今年4月の統一地方選を巡り、池田克史堺市議(当時)に対し、「公認は僕の権限や! 理由なんか無かってもええねん」などと述べ、実際に公認を出さなかったのだ。
だが今回、馬場氏を巡る新たな疑惑が発覚した。
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source : 週刊文春 2023年8月17日・24日号