人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
先日、横浜の中華街をぶらついていると、どこからか微かにランバダのメロディが聞えてきた。
ランバダとは80年代後半、日本でも大流行した南米のダンスミュージックだが、中華街のそれはやたらキーの高い電子音で奏でられてた。
“ピピーピピピピ ピピピピピピピピ ピーィ♬”
少し音が重なって聞えるが、あの哀愁あるフォークロア調のランバダに違いない。
しかし、残念なことに滑稽さを醸し出してしまっているのは短い小節のリフレインだからだ。
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source : 週刊文春 2023年9月7日号