中国の不動産不況が深刻な状況に陥っています。中国版不動産バブルが破裂したのです。大手不動産会社が相次いで経営危機に陥っています。これが中国の若者の夢を押しつぶしているのです。

 中国の不動産不況といえば、大手の「恒大集団」が経営不振に陥り、中国各地で建設中のマンションの工事が止まったままになっていると以前もニュースになっています。

「恒大」といっても大学ではありません。「恒(つね)に大きくなろう」という意味が込められています。凄い野心です。この巨大企業は、2016年には売上高で世界最大の不動産企業に上り詰めたこともあります。近年も不動産販売面積で中国2位。2020年の売上高は日本円で約8兆5000億円にも上っています。従業員数が一時は20万人に上りました。

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source : 週刊文春 2023年9月7日号