ロサンゼルス・エンゼルス、大谷翔平投手(29)の右肘靱帯損傷のケガを巡って、所属球団のエンゼルスが揺れている。

 アクシデントが起こったのは現地時間8月23日(日本時間同24日)に、本拠地・エンゼルスタジアムで行われたシンシナティ・レッズとのダブルヘッダーだった。第1試合に先発した大谷は、打者としても「2番・指名打者」として“二刀流”で出場。投手として初回の相手打線を三者凡退に抑えると、その裏の攻撃では右翼席に特大の44号本塁打。本塁打王争いでも2位に11本差として独走態勢を堅持した。

 だが、異変はその直後に起こった。2回表のマウンド。無死一塁から26球目を投げた直後に大谷はグラブを外し、ベンチのフィル・ネビン監督(52)に向けて首を左右に振って合図を送った。すぐさまベンチから水原一平通訳(38)らがマウンドに駆け寄ったが、大谷はそのまま降板。打者としても3回の第2打席に代打を送られて交代した。

緊急降板した大谷

 ベンチ裏に下がって球団施設で検査をした結果、右肘の靱帯に損傷があることが判明したのである。

 第2試合後に会見を行ったエンゼルスのペリー・ミナシアンGM(43)は、損傷の程度については「まだ分からない」として、2018年以来、二度目の靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けるかどうかも、セカンドオピニオンを聞いて判断することを明らかにした。その中で直後から米メディアを中心に巻き起こったのが、エンゼルス球団の管理態勢への批判だった。

エンゼルスのミナシアンGM

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source : 週刊文春 2023年9月7日号