「こんなノルマは成熟した市場の状況を考えれば絶対に達成できるはずがありません。店舗の数を減らすため、意図的に潰しにかかっているのは明らか。“ディーラーいじめ”だと思っています」
こう憤るのは、世界的な人気を誇るアメリカのオートバイメーカー「ハーレーダビッドソン」の日本法人と正規ディーラー契約を締結しているディーラーの店長Aさんだ。
ハーレーダビッドソンは1903年、アメリカのウィスコンシン州で設立された。世界恐慌を生き残ったオートバイメーカーでもあり、現在アメリカ国内でのシェアはトップの約20%。世界シェアは約4%で業界4位の規模を誇る。また、熱狂的なファンがいることでも知られ、ハーレーダビッドソン本社が運営する国際的なファンコミュニティ「ハーレーオーナーズグループ」には世界中からバイクオーナーが参加して情熱を語り合っている。特に日本では根強い人気があり、芸能界でも所ジョージや草彅剛、長渕剛などハーレーダビッドソン愛好家は多い。
そんな日本におけるハーレーダビッドソンの歴史は1912年、陸軍が輸入したことから始まった。戦後はライセンス生産や代理店による輸入販売などが行われていたが、1989年に「ハーレーダビッドソンジャパン(以下、HDJ)」が設立されて正規販売がスタート。現在、全国に106のディーラーが店舗を構えている(9月1日現在)。
「昨年の新規登録台数は5年振りに1万台を突破。輸入二輪車ブランドとしては唯一の“1万超え”となり、国内での人気はまだまだ広がっています」(経済誌記者)
今年は創業120周年というメモリアルイヤーでもあり、“1万人突破”と勢いづいているハーレーダビッドソン。
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《わずか1年で全店舗の1割が閉店》米オートバイ「ハーレーダビッドソン」国内ディーラーで今何が起きているのか? ディーラー経営者が悲痛告発「配車方法の“改悪”で追い詰められ…もう限界です」