品子氏は、参議院議長から埼玉県知事となった土屋義彦氏（08年死去）の次女。料理研究家としてローカル局のテレビ番組にレギュラー出演したこともある。父の反対を押し切って1996年衆院選に出馬、無所属ながら初当選した。

「2001年に自民党に入党したものの無派閥を貫き、物おじしない若手女性議員として脚光を浴びた。ただそれは、知事として権勢を振るう父がバックにいてこそでした」（同前）

　03年6月、状況は一変する。品子氏の姉の市川桃子氏が経営するコンサルタント会社「ピーチ」をめぐり、企業からの不明朗な資金供与が発覚。これが発端となり、東京地検特捜部は、義彦氏の資金管理団体に1億円超の記載漏れがあったとして、実質的にカネを管理していた桃子氏を逮捕、起訴したのだ。義彦氏は知事を引責辞任。桃子氏は04年3月、禁固1年6カ月、執行猶予4年の有罪判決が確定した。

　それから19年余。品子氏の入閣によって名誉を回復した「土屋ファミリー」は今、どうしているのか。

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