ブルース・リーの動き、自宅にはたくさん鏡がある部屋が…TBS日曜劇場『下剋上球児』に出演する孫が財津一郎から受けた“役者の教え”

「週刊文春」編集部

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「父は最期まで日々のルーティンを守りたがっていました。『掃除したい』とか『部屋を片付ける』と口にしていて。家具とか置いている日用品の配置がちょっとずれたりすると、『あそこ、ちょっとなおして』と頼んでいました」(財津一郎の息子・功氏)

 

 日本が誇る名優が、また一人この世を去った――。俳優の財津一郎が10月14日に慢性心不全で亡くなった。享年89。

 多くの人が財津の死を悼むが、「週刊文春」(2019年12月26日号)の取材でインタビューをして以降、親交のあった記者もその一人だ。大好きなコーラに水を混ぜて飲みながら、財津は様々な秘話を語ってくれた。彼が見せてくれた人懐っこい笑顔が忘れられない。取材後も2~3カ月に一度、電話を通じてやり取りをしてきた。

財津一郎 ©文藝春秋

 財津は熊本県出身の1934年生まれ。名門・済々黌高校を卒業後、上京して帝劇ミュージカルの研究生となった。ミュージカル系の劇団などに所属したのち、1962年に吉本興業に入る。1964年に吉本新喜劇に参加し、藤田まことらとコメディ番組「てなもんや三度笠」に出演。「非っ常にキビシ~ッ!」や「許してチョーダイッ!」などのギャグでコメディアンとして人気者になる。

 晩年の代表作と言えば「ピアノ売ってチョーダイ~」とコミカルに歌う「タケモトピアノ」のCMが思い浮かぶ。2000年8月1日から放送が始まったCMが撮影される前、財津は脳出血を発症。10時間以上に及ぶ大手術を受け、復帰後の初仕事がタケモトピアノのCMだった。撮影時の苦労について、記者にこう語った。

「開頭手術だったから、剃髪して、髪が伸びきっていないときに撮影したんですよ。手術後でまだ体調もよくなくて、思うように体が動けない状態で大阪へ撮影に行ったんだ」

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source : 週刊文春 電子版オリジナル

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