恰好いいよ。未来からきたタイムパトロール(以下、TP)隊員、井浦翔(かける)を演じる永山瑛太が絶品。
番宣ではSFラブコメディーと呼ばれる『時をかけるな、恋人たち』だが、相手役の吉岡里帆との息もピッタリ。一見軽いけどセンスの良さで楽しませる。
未来ではタイムボードなんていうキックボードみたいな乗り物で、誰もがお手軽に時間旅行を楽しんでいる。でも悪い奴も。過去に飛んでマンモスの肉を売買するルーパーイーツ。未来の人気映画を過去で流す26世紀フォックスとか。
そんなことされると歴史が改変されちゃう。それを取り締まるのがTPだ。
派手なTPスーツの瑛太がクールでね。一方の常盤廻(めぐ/吉岡里帆)は広告代理店で、柚子胡椒キャラメルを売るのに必死だ。
仕事はきちんとやるし、後輩の面倒見もいい。得意技は“辻褄合わせ”で、同僚のミスもフォローする。しかしそんな性格が仇になって、恋はさっぱり。
気がありそうな後輩が、さっさと婚約し、あーあ、私こんな生活ずっと続けんのかあと、公園のベンチで落ち込んでいたら、突然ベンチがストーンと落下。
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source : 週刊文春 2023年11月9日号