11月3日夕方、エレベーターも設置されていない雑居ビルの4階の会議室。その男は、黄色いセーターに身を包み、サングラスとキャップ姿で颯爽と現れた。

「若い頃、4階に一部屋しかないアパートに住んでいて。運動がてら良いと思ったら、見事に半年と持ちませんでした（笑）」

　そう言って若き日を振り返ったのは、俳優の水谷豊（71）。ちょうど、主人公・杉下右京を演じる人気ドラマ『相棒 season22』（テレ朝系）の撮影を終えたところだったという。

　実は、この2日前、小誌は水谷の所属事務所に、家族などに関する7項目の質問状を送っていた。すると、マネージャーから「本人が取材に応じると言っています」と連絡があったのだ。

　水谷は息を切らしたまま、記者の前に座ると、笑顔で「どうぞ」と質問を促した。

――それでは、失礼します。今回、朝ドラが大変話題ということですが……。

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