若きタカラジェンヌの死の背景にあった上級生による壮絶イジメ。だが、劇団は11月14日の調査報告会見でそのすべてを黙殺した。一方、宝塚のトップスターたちからはついにパワハラ環境の改善を求める怒りの声が――。
22枚のA4用紙は、地獄のような日常を脱する一縷の望みになるはずだった。だが、下級生たちの淡い期待は容易く打ち砕かれた――。11月14日、宝塚歌劇団理事の井塲睦之(いばのぶゆき)氏が外部の弁護士による調査報告書を淡々と読み上げた後、木場健之(こばけんし)理事長がこう述べたのだ。
「イジメやハラスメントは確認できなかった」

宙(そら)組のタカラジェンヌ・有愛(ありあ)きい(享年25)の自死から45日。下級生たちの胸には、悲痛な思いが波打っている。

「劇団の会見はウソばかりでした。どうすれば私たちの声は劇団に届くのか。どうすれば隠蔽されず事実が伝わるのか。ずっとずっと考えています。劇団の在り方に、皆が心身共に崩れていっています」(下級生)
初月99円 または 初年度9,999円
でこの続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
99円/初月
5月7日㊌ 10:00までにお申し込みの方限定 通常価格95%OFF
2カ月目から通常価格2,200円
期間限定
-
年額プラン
1年更新
およそ833円/月
5月7日㊌ 10:00までにお申し込みの方限定 通常価格の半額以下
期間限定
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

source : 週刊文春 2023年11月30日号
他の記事を読む
読み込みに失敗しました