中東アラビア半島近くの紅海を航行中の日本郵船がチャーターした貨物船が、イエメンの武装組織「フーシ派」によって乗っ取られる事件が起きました。フーシ派は、「イスラエルのガザ侵攻を止めなければならない」と主張しています。この船の所有会社の創業者はイスラエル人。フーシ派は、イスラエルに反対する立場から乗っ取りを決行したようです。
「フーシ派」とは不思議な名称ですね。組織の初期の指導者フーシの名前から、こう呼ばれています。組織の正式名称は「アンサール・アッラー」(神の支持者)です。イスラム教シーア派の武装組織で、今回の事件では、戦闘員がヘリコプターで貨物船の甲板に降り立っている動画を自ら公開しています。正規軍並みの武器を所有しているのです。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2023年12月7日号