活動家の方々の成果が覿面(てきめん)に出て、偏見に基づいたトランスジェンダーに対する憎悪が順調に世間に広まっているなあ、と恐怖を感じる今日(こんにち)。
私がここで皮肉を込めて「活動家」と呼んでいるのは、「男性器がある体で女湯に入ってくる、ほぼ犯罪者と見なしてよい人物をトランスジェンダー女性と故意に同一視することにより、トランスジェンダーに対する差別・憎悪を正当化するために日々努力している人たち」。こう定義したい。主にネット保守に多いが、素朴な恐怖を煽られるせいで、フェミニストを名乗る人がなぜかこの活動に乗ることも多い。
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source : 週刊文春 2023年12月28日号