11月15日にこの世を去った創価学会の池田大作名誉会長。しかし、学会員との別れの場である「学会葬」で、ある異変が起きていた。ロイヤルファミリーとして学会員たちの敬愛の対象だった池田家。その実像に迫る。
正面に鎮座する金色の仏壇。喪服姿の参列者たちが手を合わせ、一斉に「南無妙法蓮華経」を唱え始める。
2023年11月23日午後。約4000人を収容できる創価学会の施設「東京戸田記念講堂」で、池田大作名誉会長(享年95)の創価学会葬が営まれた。
唱題の後、池田家を代表して、長男の池田博正主任副会長(70)が御礼の言葉を述べる。全国約1000の創価学会施設を結んで中継された厳かな式典には、原田稔会長(82)や長谷川重夫理事長ら最高幹部、各部の代表が参列した。
しかし、そこに博正氏を除く最近親者の姿はなかった。大作氏の妻の香峯子氏(91)と三男で学校法人創価学園主事などを務める尊弘氏(65)だ。
学会幹部が指摘する。
「池田先生は11月15日に死去していたことが、同月18日に公表されました。公表前に近親者で家族葬を済ませていたそうです。とはいえ、高齢の香峯子さんはともかく、幹部クラスでご子息でもある尊弘さんが学会葬に参列していないのは不自然です」
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source : 週刊文春 2024年1月4日・11日号