体の隅々にまで血液を送り続ける血管。年齢を重ねると劣化し、高血圧や高血糖を発症、やがて脳卒中や認知症の原因にもなる。しかし、鍛え直すのは何歳からでも遅くない。この年末年始から“最強血管作り”を始めよう。
▶本当の血管年齢をチェック
▶血圧、血糖値の目標を決める
▶自転車こぎで血管拡張
▶血管若返り体操とは
▶野菜と果物で塩分を出す
▶サウナとお風呂、どちらが正解?
「今、高齢者が最も注意を払わなければならないのは血管に関する病気です」
そう断言するのは、東京医科大学名誉教授で、信濃坂クリニックの高沢謙二院長だ。
「日本人の死因の第1位はがん(悪性新生物)ですが、WHO(世界保健機関)が発表した2000年から19年までの20年間の世界の死因で一番多いのは虚血性心疾患。次に脳卒中、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と続く。世界では、がんが上位に入りません」(同前)
虚血性心疾患とは、心臓に血液を送る冠動脈が狭くなることや詰まることで、血液が行き渡らなくなる病気を指す。狭心症や心筋梗塞が代表的な疾患である。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2024年1月4日・11日号