徳島から夜行バスに乗り立川競輪場の『KEIRINグランプリ2023』を見にいった。そして松浦悠士の優勝の瞬間を見て松浦が勝利選手インタビューで感極まって涙したのを見てこっちも泣いてしまい、帰りの夜行バスの車中、スマホでレースダイジェストをリプレイしながらまたえぐえぐ泣いてしまい、前や隣の席の人がカーテンのむこうで明らかにおびえていて申し訳ないことをした。家についたのはまだ暗い朝5時半、旅の荷も解かずテレビをつける。『坂上忍の勝たせてあげたいTV 人力最速王決定戦!KEIRINグランプリ2023』を予約録画してあったからだ。
競輪が地上波キー局で中継されることは年に7回しかない。その年ラスト、優勝賞金1億3700万円の競輪界最高峰レースで推しの松浦が優勝したのだ。それを地上波のテレビで中継! なんだかんだ言ったって地上波テレビはマスコミの王者である。そこで松浦感動の勝利がどう描かれたのか!……と。
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source : 週刊文春 2024年1月25日号