閣内からも延期論が飛び出すなど、暗雲が垂れ込めている大阪・関西万博。国民負担も増大していく中、維新の吉村知事らは予定通りの開催を主張し続けている。その背後にあったのは、あの吉本興業との深すぎる関係だった。
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ダウンタウンの“生みの親”として知られる男は、大阪から北に800キロ離れたスキーの聖地にいた。
「吉本興業で40年以上サラリーマンをやっていました。今は万博の座長をやらせてもらっています。万博も様々な声がある。えらいこっちゃな、受けなかったほうがよかったかなとも思ったんですが……(笑)」
1月28日、蔵王山の麓にある小劇場「東ソーアリーナ」(山形市)。白髪にグレーのスーツ姿で聴衆を沸かせていたのは、吉本興業の大﨑洋前会長(70)だ。2009年の社長就任以降、昨年4月に会長を退くまで“吉本のドン”として君臨。現在は、25年大阪・関西万博の催事検討会議の共同座長を務めている。
自身が無名時代に見出したダウンタウンは「アンバサダー」に任命され、万博PRに一役買ってきた。だが、小誌が昨年末に報じた性的行為強要を巡る問題で、松本人志は芸能活動を休止。本件については「ノーコメント」を貫く“ドン”だが、90分の講演ではこう吐露する場面もあった。
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source : 週刊文春 2024年2月8日号