「大関の名に恥じぬよう、感謝の気持ちを持って相撲道に精進して参ります」
昇進伝達式。佐渡ヶ嶽部屋の琴ノ若(26)は、両拳を床につき、緊張の面持ちで口上を述べた。その大きな背中を、後ろに飾られた祖父の遺影が、穏やかな表情で見守っていた。
琴ノ若といえば、角界きってのサラブレッド。
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source : 週刊文春 2024年2月15日号