対局が終わった深夜に自宅でパソコンを開くのがいつものルーティンだ。AI(将棋ソフト)でさっきまで指していた自分の将棋を分析するためである。
「ふむ、対局中は自信がなかったが、AIの推奨手も同じ。最善だったか」
「ええ? ここで選んだ手は評価値マイナス500? あんた(AI)の感覚が間違ってない?」
感心しながら、文句をつけながら研究する。
ときには意表の一手を示すAIだが、こちらもプロ。その意味は何となく分かる。とはいえ、自分がそれを選ぶかはまた別の話だ。
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source : 週刊文春 2024年2月22日号