訴状で松本は「客観的証拠は存在しない」と言い、「一方的な供述」による「極めて杜撰な取材」と主張する。他方、専門家からは、性的行為の有無を巡る“不明瞭さ”や、金額の算定根拠への疑問も――。告発者A子さんは、3年半前に取材を受けてからの経緯を初めて明かし、証言台に立つ決意を語った。小誌は今後も、巨額訴訟に萎縮することなく取材を続けていく。
「やっぱり松本さんは自分のことしか見えていないんだなと。この訴状を目にして改めて思いました」
2月15日の午前11時、東京地方裁判所から小誌編集部に送られてきた訴状を前にして、A子さんはこんな感想を漏らした。
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source : 週刊文春 2024年2月29日号