しかし、逮捕したのはいいのだが、俺がすっかり困惑したのは取調室でのKの態度だった。
何しろ異常な供述しかしないのだ。
Kは何かというと「俺は王子だ」と言い、監禁について問うと、
「何も知らない。監禁はしていない」
と、話すばかりだったのだ。
「いや、監禁していただろう?」
何度かそう問い詰めると、Kはなんとこう言い放った。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル