そんななか、膠着状態だった調べが動き始めたのは、俺が取調室に持って行く資料の封筒に何気なく書いた言葉がきっかけだった。
「王子様」
あまりにKが自分のことを「王子だ」と言うので、俺も封筒にそう書くようになっていたのだ。
すると、その言葉が目に入ったKが言ったんだ。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル