天文5年(1536)7月、比叡山延暦寺の僧兵たちが、突如、京都の法華宗寺院とその信者の家々を襲撃するという大事件が起こる。このとき京都の市街は大半が焼失し、3000人とも4000人とも言われる法華僧や町人たちが虐殺された。世に言う「天文法華の乱」。この事件は一般にはあまり知られていないものの、被害規模では「応仁の乱」を上まわる大惨劇であった。
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source : 週刊文春 2024年4月11日号