世界最大のプロレス団体WWEのトップ、ヴィンス・マクマホンが経営から退いた件は、この連載でも書いた。職員や女性レスラーへの性的虐待で告発されたからだ。

「選手や女性を踏みにじるスケベで卑劣な経営者」というギミック(プロレスの仕掛け)を演じてきたヴィンスだが、それは事実だった。もうシャレにならない。極悪社長とレスラーたちの「労使闘争」が軸だったWWEは最大のヒール(悪役)を失ってしまった。山守組長なしで『仁義なき戦い』を続けられるのか?

 だいじょうぶ。WWEの新しい「ファイナル・ボス(ラスボス)」が就任したから。

 それはザ・ロック! ハリウッドで映画1本のギャラが2000万ドル以上のスーパー・スター、ドウェイン・ジョンソンだ!

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source : 週刊文春 2024年5月2日・9日号