地裁で実刑判決を受けた治則だが、サイパンや米国本土で長銀相手に次々民事訴訟を起こしていく。一方の治之は2002年サッカーW杯招致のため、ある奇策を講じていた。
1998年10月23日、経営破綻した長銀が民間銀行として戦後初めて国有化され、46年の歴史に幕を閉じた。前年の北海道拓殖銀行、山一証券の破綻で表面化した金融危機は底なしの様相を呈し、巨額の公的資金が投じられた長銀の破綻処理に批判の声が渦巻いていた。
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source : 週刊文春 2024年5月30日号