65歳以上の就労人口は900万人を超えた。高齢になっても働く上で、健康問題は悩みの種。そこで、健康維持を妨げる「敵」を連続取材することにした。第1回は、脳と心臓の状態を悪化させる“5つのタブー”に迫る。
近年、高齢者が働くことは、当たり前となりつつある。内閣府の「高齢社会白書」(2023年)によれば、就業率は60~64歳で73%、65~69歳で50.8%となっており、すでに半数以上の高齢者が何らかの仕事をしている。
5月8日にはトヨタ自動車が、定年後の再雇用を70歳まで延長すると発表した。
物価高、年金受給開始年齢の引き上げ、人手不足などが重なり、「働く70歳」は、今後ますます増加することになるだろう。
そこで小誌は、70歳になっても元気に働くための方法論を取材した。第1回で取り上げるのは、「脳梗塞と心筋梗塞」を防ぐための方策である。
厚生労働省の「人口動態統計」(2022年)を見ると、55~69歳の死因の第1位はがん。だが、第2位は心疾患(心筋梗塞など)、第3位が脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の総称で、うち約7割を脳梗塞が占める)なのだ。
東京医科大学名誉教授で信濃坂クリニックの高沢謙二院長が語る。
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source : 週刊文春 2024年5月30日号