女性のがん死因の第1位である大腸がん。飲酒や肉食、運動不足だけでなく、定期検診の軽視も発症リスクを増やしてしまう。便のチェック方法から、適切な酒や肉の摂取量まで、取材で見えてきた生活習慣の整え方とは――。

「全ての病気は腸から始まる」

 紀元前4世紀頃、すでにギリシアの医師ヒポクラテスはこう説いていたという。

 現代の日本人も肝に銘じるべき言葉だろう。近年、日本人の腸内環境は悪化しており、大腸がんは、特に女性にとって、最恐の疾患となっている。

 国立がん研究センターによると2020年の女性のがん死因の第1位は、大腸がんで約2万4000人。さらに罹患者数でも乳がんに続く第2位で約8万8000人だ。大腸がんは働き盛りの50代から罹患者が増える

 そもそも大腸は3つに分けられ、お尻から近い順に、直腸、結腸、盲腸と呼ばれる。それらの部位でがんが発生すると、直腸がん、結腸がん、盲腸がんと呼ぶが、すべてをまとめて大腸がんとすることが多い。

 京都府立医科大学の石川秀樹特任教授が解説する。

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source : 週刊文春 2024年6月13日号