「恥を知れ!恥を!」

 

 “居眠り市議”らに放った一言は、広島の田舎町を全国区に押し上げた。重鎮市議に容赦なく活を入れる議会中継や、地元紙・中国新聞と舌戦を繰り広げる定例記者会見は大ウケ。日々の活動を配信する市の公式YouTubeチャンネルの登録者数は、人口の10倍、約27万にも達している。そんな前安芸高田市長が都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に殴り込みをかけた。

 

 石丸伸二氏(41)。この男、一体、何者なのか? 市政に対する賛否両論の評価から、事実上の敗訴が続く裁判、“コーヒー応援団長”との関係、そして自身の恋愛に至るまで……。7項目に及ぶ質問をメールすると、6月17日夜、本人が電話取材に応じたのだった。

無所属で出馬する石丸氏 ©時事通信社

女性市議との“恫喝裁判”、印刷業者との“未払い裁判”

 石丸氏は2020年8月、安芸高田市長に就任。採算の悪い公共施設を短期間で次々廃止する一方、小中学校の給食費無償化など若年層向けの施策に注力した。

「特に注目を集めたのが、議会とのバトルです。高齢市議の居眠りをSNSで指摘すると、〈(議会から)敵に回すなら政策に反対するぞ、と説得?恫喝?あり〉とも投稿。この騒動以来、反石丸派の市議はネットに誹謗中傷を書き込まれたり、頼んでもいない商品が着払いで届くなどの被害に遭っています」(安芸高田市議)

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source : 週刊文春 電子版オリジナル