「今日、私は刑務所に入ります。特殊詐欺に関与した罪で5年の懲役判決を受けました。逮捕、公判を通じ、絶対に許されないことをしてしまったんだと今では強く反省しています。その罪滅ぼしになるかはわかりません。ですが、もう二度と被害者が出ることのないよう、私が知る限りの詐欺の手口についてお話ししたいと思いました」
こう語り始めた大久保優樹(仮名・20代)さんは、2021年5月に窃盗(後に詐欺)の容疑で逮捕された。その後の裁判で懲役5年の実刑が確定し、本日6月20日、東北地方にある刑務所に収監された。
大久保さんが手を染めた犯罪は特殊詐欺と呼ばれるものだった。犯人が親族や公的機関を騙ることで、被害者の信用を得て、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、ATMから犯人の口座に送金させたりする詐欺のことを指す。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル