元実行犯・大久保優樹さん(仮名・20代)が特殊詐欺の実際の手口を明かす。詐欺グループは「警察官」「裁判所」「郵便局」…公的機関の名をかたり、被害者を信用させて巧みに現金、キャッシュカードを奪っていく。だが、犯行が起きるのは現場だけではない。実行犯の受け子が訪ねてきた時点で、すでに詐欺にハマっている。
詐欺犯が狙うのはなにもお金の唸っていそうな一軒家ばかりではないという。アパートやマンションの住民もいつの間にか的にかけられている。
「タワーマンションから低層マンションまで、被害者の住まいは様々でした。共通するのは、少し古めでセキュリティーにそこまで力を入れてない物件ということぐらい。一軒家も同様で、豪邸だから狙うというわけではありません。私の場合は、小さい庭付きの2階建てのような、どこにでもある家ばかりでした。ここには大金はないだろうと思っても、1000万近く奪ったケースもありました。指示役は被害者がどれだけお金を持っているのかを知っている感じでした」
玄関から金庫までの導線を正確に伝えられることも
氏名、年代、性別、住所、建物の間取り、結婚の有無、同居人の有無、子供や孫がいるかどうか、マンションの場合はオートロックかどうか……ターゲットの子細な情報は事前に共有される。
「家の中に入らないと分からない玄関から金庫までの動線を正確に伝えられることもありました。情報はかなり正確で、私に限っては事前に聞いていた話と実際の状況が食い違うケースはありませんでした」
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source : 週刊文春 電子版オリジナル