6月22日に神戸のサンテレビに行ってきました。開局55周年記念特番で2時間の生放送、その名も「上沼サン!テレビ」(笑)。

 私は30代の頃から10年間、こちらで「ズバリ!悩みおまかせ」という番組をやらせていただいてました。これは視聴者からのお悩みを“お題”にして、私が好き勝手に喋りまくるという内容で――この連載もそうですが――今の私の芸風は、この時代にサンテレビさんで作らせていただいたようなものなんです。

 28年ぶりでしたが、本当に皆さん温かく迎えてくださり、胸がいっぱいになりました。生放送でしたが進行もスムーズで本当に素晴らしかったんです。特番では30代の私の映像も流れましたが、くびれがありました!

 あのくびれ、どこ行ったんですかね? ずっと行方不明です。

Q

 夫に先立たれて以来、「テレビが友達」だったのですが、この頃「最近のテレビって……」とボヤきたくなることが増えました。

 

 テレビの中では、常に誰かが何かを食べていて、小さな画面(ワイプ)で出演者が「たべたーい」と叫んでいる気がします。しばしば「私はいったい何を見せられているのだろうか」という気分になります。そんなグチを言うと友人たちは「いまどき、テレビなんか見てるからよ。YouTubeで、好きなもの探して見た方が健全よ」という反応。けれどテレビの黄金時代を知っているババアとしては、やっぱりテレビを諦めきれません。上沼さんは今のテレビを取り巻く状況をどうご覧になっているのでしょうか。

 

(66歳・女性 佐賀県)

「テレビを諦めきれません」という言葉、嬉しいですね。テレビのことをまだそんなに思ってくださっているなんて――。

 あなたの仰る通り、かつてテレビには黄金時代がありました。

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source : 週刊文春 2024年7月11日号