私、映画『マディソン郡の橋』(1995年)が好きなんです。
珍しい橋を撮りにきたカメラマンのキンケイド(クリント・イーストウッド)が、人妻のフランチェスカ(メリル・ストリープ)に道を尋ねるところから始まった4日間の恋。
主婦として平凡な毎日を送っていた彼女を彼は一人の女性として扱います。彼女が惹かれるのは当然なんですが、それでも最後は、「一緒に行かないか」というキンケイドの誘いには乗りませんでした。
昔、見たときは、それが正解やと思ってました。彼に付いていっても幸せにはなれないだろう、と。
でもね、最近、見直したら「付いていくのもアリやな」と思ったんです。たとえうまくいかなくとも、人生で一度くらい情熱に身を任せる選択をしてもいいじゃないですか。
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source : 週刊文春 2024年7月18日号