来年度から大学入試の日本史が大きく変わるのをご存じだろうか? すでに数年前から書店に行くと「歴史総合」や「日本史探究」という新科目名を冠した書籍が目につくようになったし、あちこちの大学で歴史教育をめぐるシンポジウムや勉強会も開催されている。僕のところにも、そうした企画へのお誘いが寄せられ、そのつど勉強させてもらっている。

 ご存じない方のために、これまでの経緯を少し説明しておこう。1994年度入学生以降、高等学校の日本史教育は「日本史A」と「日本史B」に分かれていて、「日本史A」は近現代史中心のあっさりした内容で、「日本史B」は通史を広く深く学ぶ内容となっていた。それが、2022年度入学生から、「歴史総合」と「日本史探究」という2種類の科目に再編されることになったのだ。これにより、彼らが大学受験生となる来年から、大学入試の形態も大きな変化を余儀なくされている。

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source : 週刊文春 2024年7月18日号