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洋の東西を問わず、プロジェクトの規模が大きくなるほどコスト増やスケジュールの遅れなどの問題が発生しやすくなります。『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』(ベント・フリウビヤ、ダン・ガードナー 櫻井祐子訳 サンマーク出版 1800円+税)は、オリンピックや鉄道建設、ITシステム開発など世界各国の事例を収集した膨大なデータベースを元に、超大型プロジェクトが予定通り進まず、悲惨な結末になる理由を解き明かします。
計画管理学の教授である著者によると、巨大プロジェクトに共通するのは「予算超過」「工期遅延」「便益過小」であり、3点ともクリアするプロジェクトはわずか0.5%。中には予算の超過率が978%という恐ろしいケースも紹介されています。背景には常にベストケースを想定してしまう楽観主義や、実際に手を動かすことによって生産性を感じてしまう人間の心理があると言います。
では、どうすればいいか。キーワードは「ゆっくり考え、すばやく動く」。じっくり計画を立ててから実行に移すことがリスクを下げるのだそうです。
読み始めた時、この本はライザップにあてはまらないのではないか、と懸念しました。当社はまず動いてみて、その結果を検証しながら進んでいくPDCAサイクルをとっているからです。ところが、読み進めるうちに合点が行きました。
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source : 週刊文春 2024年7月18日号