トランプさんが無事で本当によかった。

 銃弾が耳を貫通しながらも助かったとは、なんという強運の持ち主であろうか。

 それにしても、この強運をも含めて、トランプさんというのは、アメリカの大衆(全部とはいわないが)の心をつかむように運命づけられていると思う。

 血を流しながらも、こぶしをあげている姿に人々は熱狂した。今年のピュリッツァー賞をとるのではないかと言われるあの写真に、私は絶句する。

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source : 週刊文春 2024年8月1日号